犬猫の心臓病に関して
近年、ペットの高齢化に伴い、犬の心臓弁膜疾患が増加しています。 |
このため、飼っているワンちゃんが高齢(7歳以上)になったら、症状の有る、無しにかかわらず、定期的な来院をお勧めします。また、ネコちゃんの心臓病の場合、聴診だけで心臓の異常を検出することができないこと、心筋症は全年齢で発生しうるといった特徴があることから、年をとる前であっても心臓検査をお勧めします。
下記のような症状が該当する場合は特に注意が必要です。 動物は自身の症状を話すことができません。
気になることがありましたら、当院に相談してください。
ワンちゃん編
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ネコちゃん編
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心臓検査の流れについて
問診、身体検査飼い主様からお話を伺うことで、どの様な症状が、どのくらいの頻度で起こっているのかを把握します。口や目の粘膜色を調べる視診、心雑音や呼吸音を調べる聴診、触診を行います。 |
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血液検査心臓以外の全身の異常を把握するための検査です。特に腎臓は、心臓と密接な関わりがあるため、お薬を服用する前後で数値を確認しておくことが非常に大切です。必要に応じて心臓バイオマーカーの測定も行います。 |
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血圧測定血圧の異常がないかを測定します。心臓のお薬は血圧を低下させるものが多いため、お薬による作用が強く出すぎていないか、確認するための検査でもあります。 |
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心電図心臓の電気的活動が正常かどうかを判断します。不整脈の有無、種類を判断する際には不可欠な検査です。 |
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胸部X線検査(レントゲン検査)心拡大の有無、気管や肺の病変の有無、腫瘍の検索など、外観の変化を診断します。咳や呼吸困難の原因を知るためには欠かせない検査です。 |
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心エコー検査(超音波検査)高性能な超音波装置を用い、心臓の内部構造の観察と血液の流れを詳細に評価し、心疾患の診断とその重症度判定を行います。 |
上記の検査を組み合わせて行い、総合的に評価を行っていきます。
7-8歳を過ぎた患者さん、心雑音を指摘された患者さん、現在治療中のセカンドオピニオン等、大事なご家族のワンちゃん、ネコちゃんの心臓病が心配な方は是非当院にご相談ください。
※さらに詳しい検査、処置を必要とする場合、他の専門医と連携して治療していきます。